クラリネット メンテナンス
軽快な音色から神秘的な深い音色まで、豊かな表情を出せるのが魅力。
音域も4オクターヴと全管楽器中、もっとも広い楽器です。
演奏前に・・・
温度・湿度差の変化で管体が割れてしまうことがあります。演奏する前に手で温めて、冷たさを感じなくなってから、息を吹き込みましょう。
特に冬は、この”準備運動”がとても大切。
演奏前にコルクグリスを塗ります。スムーズな組み立てをすることで、キィへの負担が減ります。
ジョイントがきつい時に無理に組み立てると、キィを曲げてしまうことがありますので、すぐにリペアセンターへご相談ください。
演奏中には・・・
演奏の合間(5~10分に1回が目安)にスワブを通して、管内の水分を拭き取ります。割れの防止にも役立ちます。
組立て時のワンポイント!
A/Dリングのズレに注意!
A/Dリングがずれていると、音が出ないなどの症状が出てしまいます。
キィに負担をかけるような持ち方で組み立てると、キィの曲りやタンポの破れなど、思わぬ故障が生じることがあります。
キィに無理な力がかからないように持ち、やさしく組み立てるように心がけましょう。
演奏後・片付け・・・
演奏前に塗ったコルクグリスは、そのままにしておくと、ホコリなどがついてしまうので、クロスやガーゼなどで、しっかりと拭き取りましょう。
キィの汚れが気になるときは、シルバーポリッシュを使うときれいになります。
管内にスワブを通して、水分をしっかりと拭き取りましょう。
スワブは、まっすぐにしてから通すようにしてください。
ジョイント部内側の水分・汚れの拭き取りも忘れずに。
トーンホールの隙間にクリーニングペーパーをはさんで水分を完全に取り除きましょう。この時、キイを押さえた状態でペーパーを引き抜くと、タンポを破損する恐れがありますから注意しましょう。
お手入れ用品
タップで拡大できます。