2012/5/5 ドリームコンサート イベントレポート

いよいよ今日はドリームコンサートも最終日。楽器街御茶ノ水にそびえたつ「明治大 学アカデミー・ホール」の前にはすでに長い行列が。

それも当然。今日はNHK交響 楽団首席クラリネット奏者である伊藤圭氏と、この催しが始まって以来の常連スター である「トルヴェール・クヮルテット」が登場するのです。トルヴェールは、今年結成25周年。記念すべきイベント目白押しの今年の、その第一歩が今日刻まれる のです。

明治大学アカデミー・ホールには、長いエスカレーターをのりついで行きます。会 場一番乗りは、先頭のご家族。港区からお越しのご家族。やはりサックスを楽しんで いらっしゃる娘さんに教えられてドリームコンサートにやってきた、とのこと。「ト ルヴェール・クヮルテットが楽しみです」。

ロビーでは、昨日とはがらりと変わってサックスやクラリネット中心の展示。オリジナルブランド「マルカート」のカラフルなケースには注目が集まります。写真は、軽量でタフなことで人気を呼んでいるマルカートのバリトンサックス専 用ケース。プロもアマも関係なく、全国のバリトンサックス愛好家から熱い視線を浴 びている逸品。

実は昨日(5月4日)と今日はコンサートの最後に「選定 楽器お渡し会」があるのです。これは、コンサートに出演したアーティスト自らが事前に選定した楽器を直接手渡しし、一緒に記念撮影できるという、実に楽しい下倉楽 器ならではのイベント。その準備のさなかにスタッフが記念撮影。その場で撮影&印刷して手渡しする、という、分秒を争う大仕事 のリハーサル中なんです。


珠玉のクラリネット・ソロ! 伊藤 圭

NHK交響楽団の首席クラリネット奏者、伊藤圭氏のステージが始まりました。

演奏するのは《ブコリック》(ボザ)《幻想小曲集》(シューマン) 《クラリネット・ソナタ》(バーンスタイン)の3曲。フランス、アメリカ、そして ドイツの誇る大作曲家たちの名曲。

楽曲それぞれの個性を生かして吹き分けるテクニックと感情豊かなクラリネット・サウンドに惹きこまれていきます。

シューマンのロマンティシズムとバーンスタインの軽やかでしゃれた楽曲を、見事に表現するそのダイナミックな懐の深い表現力に脱帽です。



トルヴェール・クヮルテット

東京藝術大学の学生のアルバイト(なんと商店街のみかん箱がステージだった時代もあるんですって!)として始まった「トルヴェール・サクソフォン・アンサンブル」が一番最初の名前だったら しいです。

ソプラノサックスの須川展也氏は、その草創期を知るメンバー。全員が、 サックスの名伯楽として知られる故・大室勇一氏の薫陶を受けたヴェテラン。

須川氏 は、実はヤマハ吹奏楽団(浜松)では指揮者としても活躍しているのです。

今年は春先に、映画音楽の大作曲家エンニオ・モリコーネのトリビュート・アルバム 「モリコーネ・パラダイス」をリリースした田中靖人氏は、須川氏の後任として現在は東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスターとしても活躍しています。ト ルヴェールではバリトンのオーソリティとして活躍。

それにしても冒頭の一曲「トルヴェールの惑星」から《彗星》はやはりすごかった。ホルストの原曲にはない長生淳 氏のオリジナル作品ですが、随所にホルストへのオマージュやサックスの超絶技巧が ちりばめられていて…本当に、夜空に星屑を撒き散らして滑空する彗星のようなかっ こいいサウンドで会場をヒートアップさせてくれました。

テナーの新井靖志氏は、昨年リリースしたソロ・アルバム「夕べの歌」が注目の的。サックスで、クラシックの王道であるシューマンやブラームスに挑んだ意欲作だから、当然です。

長生淳氏がトルヴェールのために書いた《Tipsy Tune》でも大活躍。 このタイトル、Gypsy、ではなく、Tipsy。「ほろ酔い」という意味があるそうです。単に「ジプシー」との語呂合わせではすまないだろうなあと思っ ていたら案の定、駄洒落や言葉遊び、音遊びが大好きな長生氏&トルヴェールらし く、《ツィゴィネルワイゼン》や《チャルダーシュ》など、ロマ(ジプシー)の名曲 が大変身?

アルトの彦坂眞一郎氏は、実はクラシック以外の分野でも大活躍。

「仮面ライダー」 や「こちら亀有公園前派出所」などの人気TV番組の音楽を手がけたことでも知られる佐橋俊彦氏とは古い知り合いで、この日は最後に万感の思いをこめてトルヴェールのために書かれた新作《Wish You》を全員で熱演。

東日本大震災などで、文字通り激震 した昨年…いろいろなことがありました。しっとりと、しかし重厚なハーモニーで 切々と歌い上げるこの新作に、25周年にかける彼らの熱い想いがこめられているよう でした。



選定品のお渡し会


「楽器の選定」について

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