朝日新聞 リペアセンターの記事が掲載されました。
年間15,000本以上もの管楽器を修理・調整を施す”リペアセンター”の記事が、朝日新聞の夕刊に掲載されました!
リペアセンターのマネージャー 坂元明が、
下倉楽器リペアセンターの情熱を余すことなく伝えています。
「もっと良い修理方法はないか。工夫に終わりはありません。」と、
力強く語る坂元の言葉はリペアセンター全スタッフのスローガンでもあります。
休日には¥100ショップの出向き、修理に使えそうなアイテムを探しまわったり、お客様との会話のなかに修理のヒントを見つけ出したりと、リペアへの探求心は尽きることがありません。
演奏者の心の音色に耳傾けて
トランペット、クラリネットにフルート。毎日、いろんな楽器やってくる。
持ち込むのは、吹奏楽部の中高生からプロの奏者まで、様々な使い手たち。東北や九州からも送られてくる。その数、月に1200~1500本。東京・お茶の水の「リペアセンター」は、楽器店に設けられた修理工房としては、日本最大級だ。
木でできたクラリネットなど木管楽器のヒビ割れには、指で押す部分を外して分解してから、同じ材質の粉末を練りこむ。乾燥させ、ヤスリで削って仕上げる。トランペットなどの金管楽器のへこみは、金属や木のハンマーで慎重に叩いたり、金属製のローラーをかけたりして直す。
メーカーが違えば、直し方は微妙に異なる。たとえば金管楽器だと、メーカーによって、音の深みを出すために、焼く温度や叩き方など加工に独自の工夫をしていて、金属のかたさがちがう。それを知らなければ、強くたたきすぎ、曲がってしまうことがある。
「同じ修理というのは、二度とないものなのです」
見た目には分からないトラブルの原因にも、お客に聞けば、すぐにピンとくる。落としたりぶつけたりしたのか、そうでないのか。いつから鳴らなくなったのか。ケースによって「この穴が、きちんとふさがっていないからでは」などとわかる。経験と蓄積された知識のたまものだ。
「楽器はそれぞれ、音が鳴りにくい、等の特徴を持っています。そんな情報もたくさん仕入れておけば、相談を受けたとき、どう直すべきか、よりよい対応ができるんです」
昔は壊れたら、お客はメーカーに頼むしかなかった。会社は、街中で気軽に修理に出してもらう体制をつくろうと、入社2年目の坂元を修理の専門学校に送りだした。
1年後には、売り場の小さなスペースで一人、修理の仕事をはじめた。初めて触る珍しい楽器もきた。そんな時はお客にこっそりと「お代はサービスするから」といって、逆に楽器の吹き方や、鳴る仕組みを指南してもらった。
一人で切り盛りするうちに依頼は増え、2001年にリペアセンターができた。計30年。管楽器なら一人で何でもこなせる。いまは17人のリーダーとして、持ち込まれるすべての楽器に目配りする。
その腕を見込んで、演奏会などに同行してほしいと、楽団から頼まれる。年10回以上、国内外に出かける。
本番30分前にバスクラリネットをぶつけて、音が出なくなったと、女子中学生が泣きだしたことがあった。吹き口と楽器本体をつなぐ部分の金具が、曲がっていることを数秒で見破った。金具を元に戻す応急処置で、間一髪で間に合わせた。
一昨年の春。二日後に音大受験を控えた女子高生が、「音がかすれる」とクラリネットを持ってきた。悪いところは見当たらなかった。でも、わざと1時間預かった。「何より気持ちが落ちつかなければ、良い音は出ないのです」
デリケートな楽器を前に、細かな作業が続くが、
「向き合っているのは楽器ではなく、演奏するお客さんの心」と言い聞かせる。(岡林佐和)
坂元 明 さかもと・あきら 管楽器リペアセンター マネージャー
東京都出身。中学の吹奏楽でトロンボーンを担当したが、数か月で断念。
「音楽」をあきらめきれず、大学卒業後の1981年に下倉楽器に入った。
とくにオーボエの音色が好きだ。
近所の居酒屋に常連さんが10人ほど集まって語り合う「おやじの会」や、地域のクリーン作戦に積極的に参加。年代の違う人の話もじっくり聞いているので、「聞き上手」になるための訓練になっている。楽器を持ち込んできたときにお客さんから状況を聞きだす「問診」に、修理のヒントが詰まっているからだ。
知識・経験豊富な16名の技術者。
「修理に出してからもう一カ月。まだ楽器が戻ってこない・・・・。」 こんな経験はございませんか?
下倉楽器リペアセンターには、各メーカー認定の修理技術者16名が常駐し、親切・丁寧に、そして迅速にサポートしております。
また、お客様の楽器修理や調整だけでなく、下倉楽器全店の管楽器、新品・中古ともにリペアセンターがすべて検品・調整を実施!!
その数なんと、年間15,000本以上!
楽器のご購入から修理・調整まで、販売スタッフと修理技術者全員で他にはない、安心のサービスを提供しております。
楽器無料診断 ~ 一か月に一回、楽器のメインテナンス ~
下倉楽器のメンテナンスサービス「無料診断」とは、下倉楽器で管楽器をご購入頂いたお客様を対象に楽器の点検・調整を無料で行うサービスです。管楽器は非常にデリケートな楽器なので、良い状態で演奏するためには定期的なメンテナンスが必要になります。
下倉楽器の「無料診断」では、より良い状態で楽器をご使用頂くために、皆様の楽器の健康状態をチェックします。